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ケーキ開発の際に食材や犬猫にとっての栄養等でアドバイスを頂きました、モノカどうぶつ病院 院長 小林先生のご協力のもと、大切なご家族であるワンちゃん、猫ちゃんの健康についてのコラムを定期的にメールマガジンとして配信いたします。ワンちゃん、猫ちゃんの健康管理の一助にしていただければ幸いです。
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桜も咲き春めいてきましたが、今は換毛期。ワンちゃん、猫ちゃんのブラッシングを積極的にやってほしい季節です。
ブラッシングは面倒…と思っている飼い主さんも少なからずいらっしゃると思いますが、冬毛が抜ける春の換毛期は毛の量も多く、放っておくと健康を害することもあります。
自分で毛づくろいをする猫は、長毛種・短毛種問わず換毛期はたくさんの毛を口にしてしまい、胃の中で塊を作って嘔吐したり(毛球症)、腸の通過障害による便秘や下痢(腸炎)の原因となることがあります。

さらにアンダーコートとともにフエルト状に固まった被毛が体にベルトのように巻き付いていたり、お腹と腕の被毛が絡んでひきつれてしまい、手足が動きにくくなっていた、お腹が絞められたようになっていたというケースもあります。
猫に限らず長毛種の犬や、柴犬など非常に密なアンダーコートを持つ犬では、ブラッシングせず放置していると、本来取り去れるべき被毛が次々と体表にとどまってしまい、皮膚がムレて細菌や真菌による皮膚炎の原因になることもあります。
猫が毛玉を吐いたときに、毛玉を吐いてよかった!と仰る飼い主さんもいますが、猫は吐くという行為ことそのものが病気を引き起こすことも。それがきっかけで重篤な状態になることもあるため、できるだけ吐かないようにすることが大切です。
マメにブラッシングをし、できるだけ被毛をたくさん口に入れないように管理しましょう。

長毛か短毛か、アンダーコートをもつタイプかどうかによって適切な頻度は異なりますが、換毛期には最低でも1日1回はブラッシングしてほしいです。アンダーコートを持つ長毛種であれば1日2回やってもやりすぎではありません。
後半で紹介する正しいブラッシング方法で、できるだけ1日10分でも時間を割いて抜け毛をしっかり取り除きましょう。
既に多くの方がご存じと思いますが、ブラッシングには主にスリッカー、コーム、ブラシが使われます。スリッカーは被毛の上層を、コームは毛を根元から解くために使います。ブラシは抜け毛を取り去ったり毛の絡みを解いたりすることは難しいので、短毛種の仕上げ用に使うことが多いです。

スリッカーは使い慣れていなかったり適当に扱うと、皮膚を傷つけて皮膚炎の原因になるので、ピンの先に玉のついたタイプを選ぶと良いでしょう。
コームは目の細かい部分と粗い部分が半分ずつになっているタイプが多いです。ステンレスタイプは洗いやすく消毒もしやすいためとても重宝します。
まずはスリッカーで被毛上層の毛の絡みを解きます。片方の手の指でつかめる量ずつ毛をとり、根元をしっかりつかんでおいて毛先だけをスリッカーで解いていきます。このとき根元をしっかりつかまないと、毛がひきつれて痛みを感じてしまい、ブラッシング嫌いになる原因となるので重要なポイントです。
表面の絡みが解けたら今度はコームを使います。頭側からでもお尻側からでも良いですが、頭側から解く場合、まず首の後ろのあたりの毛を横1列にいったん頭のほうへめくります。めくった毛の根元を、コームで解いてアンダーコートをしっかり取り除きます。

大きな絡みはスリッカーで解いているので、ここでは根元を手でつかむ必要はなく、しっかりと抜け毛を回収するように解いてください。
1列終わったら新たに1列、当たらのほうへめくりあげ、同じようにしてお尻まで順に解いていきます。

この作業をスリッカーでやろうとする方もいますが、皮膚に直接スリッカーが当たって傷つけたり、被毛が切れてしまったりすることもあるので、丁寧なブラッシングはコームで行うのがお勧めです。
長毛種の場合は耳のうしろ、あごの下、脇、股や腿の後ろなどに毛玉ができやすいので、これらの部位を優先的にブラッシングすると良いと思います。
道具は本来消耗品なので、劣化したら買い替えるようにしましょう。また、同居動物であっても使いまわしはしないほうが理想的です。動物病院では1頭ごとに別々のコームやスリッカーを使い、使い終わったものは特殊な機械で滅菌作業をしています。ご家庭では哺乳瓶用の消毒液に浸漬したり、天日に充てたりすると良いでしょう。
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