【12/27~1/31お届け分】
1/1~1/7 お届け指定不可
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ケーキ開発の際に食材や犬猫にとっての栄養等でアドバイスを頂きました、モノカどうぶつ病院 院長 小林先生のご協力のもと、大切なご家族であるワンちゃん、猫ちゃんの健康についてのコラムを定期的にメールマガジンとして配信いたします。ワンちゃん、猫ちゃんの健康管理の一助にしていただければ幸いです。
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(1) 必須脂肪酸サプリ
関節炎、アトピー・アレルギー性疾患、心疾患、腎臓病、認知症など
(2) 善玉菌サプリ
アトピー・アレルギー性疾患、免疫賦活作用、歯周病、腎臓病など
(3) その他のサプリ
肝臓疾患系、肥満対策系、漢方系など
6月は(1)の必須脂肪酸サプリについて掘り下げました。7月は前半で(2)の善玉菌サプリ、後半で(3)のその他のサプリについてご紹介する予定でしたが、近年話題の「腸活」のもととなる善玉菌サプリメントはボリュームがあるので、7月で善玉菌サプリを、8月は季節がら熱中症対策について紹介し、(3)のその他のサプリは9月以降に掲載する予定です。
※ サプリメントはできるだけ使用経験があり、科学的・生理学的に作用が期待できるものを記載していますが、効果や効能を保証しているものではないのでご了承ください。
動物の腸にはたくさんの微生物が棲みついています。哺乳類はその食性で肉食動物と雑食動物、そして草食動物に分けられ、わたしたち人間と犬、そして豚は雑食動物、猫やライオンは肉食動物で、牛や羊、鹿などの反芻動物、馬やウサギ、ハムスターなどは草食動物です。
猫やライオンは真性肉食動物で、絶対に肉を食べないと生きていけない動物で、雑食動物は肉も草も食べられますが、本当の意味で草(セルロース)を消化できるのは草食動物だけです。
実は草食動物も自分自身で草(セルロース)を消化できるわけではなく、自身の消化管に棲む細菌や原虫が発酵という作業によってセルロースを分解しているので、肉食、草食、雑食動物のうち、いちばん多くの種類の消化管内微生物が棲んでいるのは草食動物です。
反芻動物はその名の通り、草を噛んでよくすり潰し、飲み込んだ胃の中で微生物が発酵を行い、発酵途中の食物残渣を再び口へ戻して咀嚼し、再び飲み込むという「反芻」作業を常にしています。
寝ても覚めてもモグモグと口を動かしているのは、ゆっくりゆっくり時間をかけて発酵により草を消化しているからです。
反芻動物は4つの胃をもち、第一胃や第二胃にたくさんの発酵を行う微生物がいることから前胃発酵動物とよばれます。
いっぽうで反芻をおこなわない馬やウサギ、ハムスターなどは、胃は一つですが盲腸が大きく、ここに微生物が多く棲んで発酵しているので後腸発酵動物といいます。
草食動物が発酵を行う消化器官がもっとも発達しているため、牛のお腹の中で一番大きなのが第一胃、馬のお腹の中で大きいのは盲腸です。
ちなみに反芻動物の4つの胃のうち人と同じような消化液(胃液)を分泌するのは第四胃だけです。
焼肉屋さんでは、第一胃をミノ、第二胃をハチノス、第三胃をセンマイ、第四胃をギアラと呼んでいますが、このギアラがわたしたち人間の胃に相当するわけです。
消化管内微生物は、動物が生まれるときに産道で感染することで親から子へ受け継がれます。
胃や盲腸に棲む原虫類などは、動物種(系統)によって共通している種がいることから、進化の過程でその動物種がどこで枝分かれしたかを知る手段として研究されていたこともあります。
肉食動物や雑食動物の消化管にいる微生物は主に細菌で、しかも草食動物にいるような発酵を担える細菌は棲んでおらず、もちろん原虫は存在しません。
草食動物の消化管内微生物が親から受け継がれているのと同様に、肉食動物や雑食動物の腸内に棲む細菌叢も、生まれるときに親から感染し、生後数日たつと腸内に定着した菌たちです。
つまりこの時もらった菌群が自分のもつ腸内細菌の全てであり、この組成は生涯変わらないとされています。
したがって細かく言えば人種や地域で「傾向」はみられるものの、同じ人間でも個人個人のお腹の中の菌の組成は同じではなく、当然ながら人と犬、さらに猫では全く異なります。
つまり、ペットのための善玉菌サプリを選ぶときには、できるだけそれぞれに合った善玉菌が入っているものが理想的ということになります。
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